【冬の丹沢主脈縦走1泊2日 蛭ヶ岳山荘泊】〜焼山登山口から蛭ヶ岳〜鍋割山

【冬の丹沢主脈縦走1泊2日 蛭ヶ岳山荘泊】〜焼山登山口から蛭ヶ岳〜鍋割山

2023年12月26日〜27日、丹沢主脈縦走にチャレンジしてきました!以前に日帰りで「塔ノ岳」や「大山」までは行ったことはありましたが、丹沢最高峰の「蛭ヶ岳」は自分の力では日帰り登山は難しく、なかなか行く機会に恵まれませんでした。今回、年末に平日休みを取ることができたため「蛭ヶ岳山荘」の予約をすることができ、念願の丹沢主脈縦走を達成できました!今回はその様子をレポートしたいと思います。

今回のコース

今回は1泊2日の「丹沢主脈縦走」です。1日目は「焼山登山口」から入山し、「焼山」「黍殻山」を経由して「蛭ヶ岳」まで行き「蛭ヶ岳山荘」に宿泊。2日目は「丹沢山」「塔ノ岳」「鍋割山」を経由して「大倉バス停」に下山するという行程です。

丹沢主脈縦走1日目

朝 登山口まで

朝、中央本線の「相模湖駅」を改札を出てすぐのバスターミナル1番乗り場から6:57発の「三ヶ木行き」バスに乗車して、終点の「三ヶ木」で下車します。

「三ヶ木」はバスターミナルになっています。暖房のきいた「待合室」が数ヵ所あり、座って待つことができます。サービスセンターの2階にはお手洗いもあります。乗り換えまで時間があるので、待合室で準備体操をして、家で握ってきたおにぎりを食べました。そして、3番乗り場から7:40発の「月夜野行」のバスに乗車して「焼山登山口バス停」で下車します。

「焼山登山口バス停」に到着しました。バス停を降りると神社があり、その裏にはお手洗いがあります(水洗です)。この先、しばらくお手洗いがないので、ここで済ませてからスタートします。

車道と林道を少し歩くと「焼山登山口」に。ここから登山道となります。

「焼山まで」

登り始めは緩やかな樹林帯の登山道。冬の凛とした冷たい空気の中、気持ちよく歩きます。

焼山まで半分くらい来た所から、ロープが張ってある急登がしばらく続きます!冬の乾燥した地面はサラサラで滑りそうなので、ロープを利用しながら登りました。下りは怖そうだなあ…。

焼山山頂に到着!展望台がありますが、ロープが張ってあり登ることができません。
ベンチがあるので座って少し休憩して、先に進みます。

「黍殻山まで」

次は「黍殻山」を目指します。下の写真の道標ですが、裏側にある「黍殻山山頂」と書いてあるのが隠れて見えずに通り過ぎ、しばらく巻き道を歩いてしまいました(ヤマレコアプリで道違いアナウンスが流れて発覚)。せっかく来たのでここまで戻って、黍殻山を目指します。

黍殻山までは少しの距離ではあるのですが、道が少しわかりにくく、また、根が張った両端が切れた細い道もありました。
そして、黍殻山に到着!山頂標識はなく、眺望もありません。

黍殻山から、結構な急登を下って、巻き道に合流します。黍殻山は、登りも下りもあまり道が良くなく、眺望も臨めませんでした。先も長いので、巻いても良かったかも?

少し歩いて「黍殻避難小屋」に到着しました。小屋の中で、グループの方がお昼ご飯を作って召し上がっていたので写真は撮れませんでしたが、テーブルがありきれいな避難小屋です。避難小屋の裏にはバイオトイレがあります。このトイレはペーパーはありません。また、使用したペーパーは持ち帰る必要があります。チップ制ではなく、無料です。

避難小屋の外は、広い原っぱのようになっています。広めのベンチがあったので、座ってお昼の塩パンを食べて休憩です。

「蛭ヶ岳」まで

「黍殻避難小屋」を超えると、木道が出てきました。

そして、「姫次」に到着しました。広めのベンチが3つあります。富士山や蛭ヶ岳を見ながら少し休憩しました。

「姫次」を過ぎると、少し荒れた登山道があります。一瞬「どこを歩くのだろう??」と悩みますが、「登山道⇒」と書かれた標識が木に巻いてあるので、標識を見つけて歩けば大丈夫でした。

蛭ヶ岳山頂が近づいてくると、木道階段が続きます。それが結構長くて、着きそうで着かない!

長~い階段をゆっくり登り切り、15時頃にようやく「蛭ヶ岳山頂」に到着!富士山が素晴らしい!

「蛭ヶ岳山荘」に宿泊

山頂で写真撮影をした後は、本日お世話になる「蛭ヶ岳山荘」へ。

まずは受付。今回は「一泊夕食のみ付き」で7,000円。ですが、私は「ココヘリ」の会員なので、そこから500円引きになり、6,500円となりました!

「ココヘリ」とは、山岳遭難を対象とした会員制の捜索サービスです。キーホルダー型の発信機をザックに着けておくと、山で遭難し、自力で下山できなくなってしまった場合、通報があればヘリで捜索してくれる、というものです。ソロ登山をしている私にとっては必須アイテムです!

「ココヘリ」は入会金3,300円、年会費5,500円ですが、今なら3,300円の入会金が無料になる!という「友達紹介キャンペーン」開催中です!もし、興味をもたれた方がいらっしゃれば、以下のボタンからご覧いただき、紹介クーポンコード「56016」を入会申し込みページにご入力いただくと、入会金が無料になります!

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槍ヶ岳山荘で過ごす

1階、受付に入ると、このようなテーブルと真ん中にストーブがあります。到着すると、登山者さんたちがストーブを囲んでテーブルに座り、お話をされていました(写真は次の日の朝、皆さんが出発した後に撮影したものです)。私も早速、ストーブで温まりながらお茶タイムに。蛭ヶ岳山荘の特色なのか、ソロで来ても、他の登山者さんたちと自然とお話をすることができ、すっかりと和んでしまいました。

ちなみに、お茶タイムに使っているの「スノーピーク チタンシングルマグ」ですが、これは「新潟県 三条市」のふるさと納税の返礼品として頂いたものです!私はゆっくり、たっぷりとお茶を楽しみたいので、300ccではちょっと少なく感じ、450ccのサイズがちょうど良い感じです。

蛭ヶ岳山荘の室内と価格情報はこんな感じです。丹沢では水が貴重ですので、水(500mℓ)とビールが同じ500円なのです!

1階の寝室と、自炊室です。寝室は2階にもあり、私は2階の方に宿泊しました。
お湯を沸かすなど火を使う場合は、自炊室で行います。狭い分、ストーブが効いていて暖かいです。私は2日目の朝ごはんは、自炊室で湯を沸かして、カップうどんを食べました。

夕焼けの時間になりました。富士山い美しい夕日が沈みます。そして、反対側の街の方の空には、富士山の影が見えています!

夕日の撮影を終えた後、ストーブを囲みながら他の方々とおしゃべりをしていると、小屋の管理人さんが「富士山が焼けてきれいだよ」と教えてくださいました。2階の窓から見えるということで行ってみると、本当に素晴らしい富士山のシルエットが!下の写真は、2階の窓から撮影したものです。これは、山小屋に泊まらないと見られない景色です。

さて、お楽しみの夕食は、名物の「ひるカレー」!それから、当日は常連さんが持ってきてくださったサラダと鴨のスモークをいただくことができ、とっても贅沢な夕食となりました!ひるカレーはちょっとスパイスが効いた感じで、噂通り美味しかったです。カレーのおかわりはできないのですが、ご飯のおかわりは自由です。中には、納豆や卵を持って来られている方がいて、おかわりしたご飯と共に召し上がっていました!気温が低い冬だからこそできる業ですね。今度マネしたいと思いました。食事をしながらも登山者さんとのお話が弾み、とても楽しい時間となりました。

夕食後は、夜景観賞。冬の丹沢からの夜景はまるで宝石が輝いているような美しさです。この写真でみるよりも100倍美しいです。

この後は、持参した日本酒を飲みながら、小屋の管理人さんとお話をして過ごしました。山に関する話や、登山系youtuberの方が宿泊されたときの話など、いろいろなお話を伺うことができました。

次の日の日の出。蛭ヶ岳山荘の「てる坊」とともに・・・

丹沢主脈縦走2日目

朝ご飯を食べて、日の出を拝んだ後は「丹沢山」方面に向けて出発!

「鬼ヶ岩」の手前は、岩場がありますが、特に危険という感じではありませんでし。。

丹沢山までの稜線は本当に気持ちいい!富士山や美しい山並みを見ながら歩くことができて最高です!

途中にある「不動ノ峰休憩所」。新しくてきれいです。ここで朝食を作って召し上がってる方もいました。

「丹沢」!生で見られて嬉しい!

「丹沢山」

「丹沢山」に到着しました!私にとって25ヵ所目の「日本百名山」です!反対側にベンチがあり、ここで行動食を食べて休憩をしました。

次は、「塔ノ岳」を目指して歩きます。この道もなかなか気持ちが良い!

「塔ノ岳」

丹沢山から1時間程度歩いて、「塔ノ岳」に到着しました!ここでも、景色を見ながら行動食を食べて休憩しました。

ここで、「大倉尾根」で下山するか、「鍋割山経由」で下山するか迷ったのですが、天気も体調も気分も良いため、「鍋割山」まで縦走してから大倉バス停に下山することにしました(ヤビツ峠方面も考えたのですが、平日は帰りのバスの本数が少なく、時間が合わなかったため断念しました)。

「鍋割山」

「塔ノ岳」から1時間ほど歩いて「鍋割山」に到着です!富士山が幻想的に見え、まるで絵にかいたようです。

鍋割山といえば、名物の鍋割山荘の「鍋焼きうどん」がありますが、丹沢山、塔ノ岳で行動食を食べていてお腹がすいていなかったことと節約のため、今回は我慢します(^^;)

少し休憩してから、下山しました。途中、結構急な下りもありましたが、道は整備されていますし、この日はぬかるみ等もなかったため、安全に下ることができました。

「ペットボトルポイント(鍋割山荘まで、水をボランティアで運んでもらうために置いてある)」を超えると、長~い林道歩きとなります。

「大倉バス停」に下山

長~い林道歩きを経て、14:55に大倉バス停に到着です!この後は、15:22の渋沢駅行きのバスに乗り、小田急線で新宿まで帰りました。

今回の登山で使ったお金

・相模湖駅~三ヶ木バス停     バス代  360円
・三ヶ木バス停~焼山登山口バス停 バス代  400円
・蛭ヶ岳山荘 一泊夕食付宿泊費  (ココヘリ会員 500円割引で)6,500円
・大倉バス停~渋沢駅       バス代 250円
・渋沢駅~新宿駅まで小田急線   小田急株主優待券で530円(←今回のコスパポイント!事前に新宿の金券ショップで購入したものです)

合計:8,040円

まとめ

土日はなかなか予約が取れない「蛭ヶ岳山荘」ですが、今回ようやく泊まることができ、丹沢縦走をすることができました!

焼山登山口からは、急登あり、木道階段あり等々、結構大変でしたが、山頂に到着したらそんなことは忘れてしまうくらいの絶景が見られました!特に夕焼け、夜景、そして朝焼けが本当に美しく…。これは山小屋に泊まらないと見られない景色です!こんな感動的な景色を見たくて登山をしているのだなあ、と改めて思いました。

そして、今回は久しぶりの山小屋泊でしたが、登山者さんや小屋番さんと共に絶景を堪能したり、山の話をたくさんしたりなど、心温まるとても楽しい時間を過ごすことができました。蛭ヶ岳山荘には常連さんが多数いらっしゃり「蛭中毒」キーホルダーが売っているくらい!蛭ヶ岳山荘には、絶景が見られるだけではない魅力があるんだなぁ…と思いました。!私もまた蛭ヶ岳山荘に泊まりたいと思いました(「蛭中毒」になってしまったかも?!)。

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