「日本武尊」の名を冠した、素晴らしい山頂展望を拝むことができる「上州武尊山」。
グリーンシーズンに公共交通機関を利用して向かう場合は、JR上越線「沼田駅」からタクシーで約1時間20分、タクシー代約13,000円(武尊牧場登山口まで)、または上越新幹線の「上毛高原駅」からタクシーで約50分、タクシー代約8,000円(武尊神社登山口まで)かかります。また、登山自体は日帰り可能ですが、早朝から登り始めるためには前泊したほうが望ましく、時間とお金の余裕が必要です。そんな武尊山ですが、雪山シーズン限定で、お得に、しかも短時間で登頂することができます!
2022年〜2023年シーズンは終了してしまいましたが、来シーズンも利用したいため、備忘録としてまとめたいと思います!
雪山シーズン限定「上州武尊山」までお得に行く方法とは?
雪山シーズン限定「上州武尊山」までお得に行く方法とは、「川場スキー場 日帰りスキーバスツアー」を利用することです!例えば、2月の厳冬期シーズン真っ只中の日曜日、大宮出発の場合は…
また、残雪期の4月の日曜日、新宿出発の場合は…
このように、新宿や大宮からお得に登山口である「川場スキー場」に行くことができるのです!
今シーズンは、全国旅行支援が利用できたため、更にお得になりましたが、旅行支援なしでも新幹線やタクシーを利用することを考えれば十分にお安いかと思います。
スキーバスツアーで目指す「武尊山」の1日
それでは、武尊山登山の1日の流れについて、ご紹介させていただきます。
朝
2月に「ビッグホリデー」を利用して大宮から出発の場合、大宮ソニックシティそばに7:00に集合。
4月に「オリオンツアー」を利用して新宿から出発の場合、「都庁大型バス専用駐車場」に7:00に集合です。
2月に大宮出発を選んだのは、大宮の方が到着予定時刻が早かったから。4月に新宿から出発したのは、新宿出発しかプランがなかったからです。
スキー場に到着したら、エレベーターで7階へ。チケット購入カウンターで、リフト券をもらいます。「ビッグホリデー」の場合はカウンターで「電子クーポン」を見せます。オリオンツアーの場合は「紙クーポン」を渡します。その際、ICカード保証金の500円が必要となります。
また、登山をする際には「コンパス」などで事前に登山届けを提出していたとしても、川場スキー場専用の「登山届け」を提出する必要があります。HPよりダウンロードをすることができますので、事前に記入して持っていくとスムーズです。また、「ココヘリ」の装着が義務化されていますので、お持ちでない方はレンタル(1,100円)をする必要があります。
「ココヘリ」をお持ちの方は、ダウンロードした登山届けの枠外に「ココヘリID」を記入しておくと、更にスムーズ。少しでも早く登山をスタートしたいですからね!
ちなみに、登山者のリフト往復利用料金は2,400円となりますが、スキーツアーの場合はリフト券付きですので、もちろん支払わなくてOKです!
「ココヘリ」とは
山岳遭難を対象とした会員制の捜索サービスです。キーホルダー型の発信機をザックに着けておくと、山で遭難し、自力で下山できなくなってしまった場合、通報があればヘリで捜索してくれる、というものです。ソロ登山をしている私にとっては必須アイテムです!雪山登山をする場合に義務化されているスキー場もあるため、入会しておくと安心&お得です!
「ココヘリ」は入会金3,300円、年会費5,500円ですが、今なら3,300円の入会金が無料になる!という「友達紹介キャンペーン」開催中です!もし、興味をもたれた方がいらっしゃれば、以下のボタンからご覧いただき、紹介クーポンコード「56016」を入会申し込みページにご入力いただくと、入会金が無料になります!
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登山口までの行き方
まずは、「B 桜川エクスプレス」リフトに乗車。
リフトを降りたら、次に「D クリスタルエクスプレス」リフトに乗車。このリフトの運行時刻は15:45までとなります。私の場合はバスツアーですので、時間に余裕をもち、15:10までには戻る計画を立てました。
リフトから降りたら先の方に進み、アイゼンを装着してから登山開始です!
登山スタート!
このレポートは2月の登山の様子となります。
リフトを降りたところ(川場スキー場ゲレンデトップ)を11:15頃にスタート。この時間でも、これから出発する登山者の方が多くいらっしゃいました。スキーバスツアー仲間かもしれません。
登り始めは、初っ端から急登です。ちょっと落ち着いた、と思ったらまた急登。しかし、人気の山であることと、出発時刻が遅いこともあり、トレースがバッチリついていて、とても歩きやすかったです。
スタートして30分程度で、最初のピーク「剣ヶ峰山」(標高2020m)に到着。ここは、雪化粧をした山並みが広がる絶景ポイントです。ただし、幅が狭めで両端が切れ落ちておりますので、写真を撮影する際は注意です!
剣ヶ峰山から武尊山に向かっての下りは岩と雪のミックス、しかも木の枝が飛び出しているようなところもある急斜面。ここでは、剣ヶ峰山山頂で持ち替えたピッケルを使用しました。時間的に、武尊山から下山してくる方とのすれ違いが多く、譲り合いながらゆっくり慎重に降りました。そして、少し歩いてから振り返ると、カッコいい剣ヶ峰山の姿を見ることができます。
武尊山まで歩いている時にも、「エビの尻尾」や「霧氷」そして山々の絶景を見ることができ、飽きることがありません。
「この登りを超えたら武尊山山頂か!」と思うとそうではなく、まだ登りが続く…ということが何度かあり、シンドくなってきたところでようやく「武尊山」山頂に到着!
この絶景を見ると、疲れが吹き飛びます!
この後は下山となりますが、急登もあるため慎重に下りました。他の方のマネをして、2箇所くらいお尻で滑って下りました。初めてやってみましたが、子供の頃に戻ったような楽しさがありました!
今回の山行は、登りが2時間程度、下りは1時間半程度、合計3時間半程度となり、帰りのバスまで少し余裕をもつことができました。
下山後は…
下山報告を忘れずに!
下山後は、7階チケットカウンターへ行き、下山報告をします。ここでリフト券を返却すると保証金の500円が返金されます。
カワバシティを楽しむ
川場スキー場の7階、8階は「カワバシティ」という、ちょっとしたショッピングモールのようになっています。
おみやげ店の他に、「ムラサキスポーツ」や「プロショップジョックス(スキー用品店)」があったり
「インド料理専門店」「牛タン専門店」「クレープ店」「ジェラート店」
8階には総合レストランがあります。
下山後に時間的に余裕があれば、ランチも楽しめますね。
おみやげの購入
今回は「全国旅行支援」の1,000円分のクーポンがあったため、おみやげ屋さんで地元の日本酒を1本、購入しました。
「武尊山」スキーツアー登山のメリット
- 首都圏から高速バス1本で行けるので、車がない人にとってはとてもありがたい!
- ツアー料金が安い!しかもリフト1日券が付いているので、リフト往復利用料金(2,400円)を支払う必要なし。
- リフトを使って川場スキー場ゲレンデトップまで行けるので、武尊神社登山口などから登山するよりは短時間で登頂できる。
- スキーセンター(カワバシティ)が充実しているため、下山後も楽しめる。
- 疲れても、帰りのバスで眠ることができる。
「武尊山」スキーツアー登山のデメリットと対策
- スキーツアーを予約する際の難しさ…天気予報を確認したくてギリギリまで待つと、ねらった日が満席になってしまうことがある。特に土日は早めに満席になってしまう。かといって、早めに予約をすると、悪天候になってしまうことがある。
→対策:悪天候になってしまった場合、スキーセットを持って行く、またはスキー場でレンタルをしてスキーを楽しむ!
※上記の山行の様子は2月のものを紹介させていただきましたが、4月の残雪期の時はどうだったかというと…
予約した時点(5日前)では、天気予報は晴れで悪くなかったのですが、どんどん予報が悪くなり、当日は「てんくらC」。曇り時々雪、しかも稜線上は強風。そのため「剣ヶ峰山」まで行き、引き返すことになってしまいました。ちょっと先に進んだ方の情報により、剣ヶ峰から先の岩場は「アイスクライミング」状態になっている、トレースもなかったとのことで、皆さん引き返していました。スキーの板を持ってきている方は、「この後はスキーを楽しむ」とのこと。私もスキーセットを持参すれば良かった…とちょっと後悔しました(スキーの道具などは、ロッカーに預けることもできますし)。
・スキー場到着時刻が遅い。予定時刻に到着し、天候が良ければ武尊山に登頂できる可能性が高いが(※個人差あり)、渋滞等により、到着時刻が遅くなる場合もある。
→対策:渋滞等で遅い到着になった場合は、ピークハントは目指さない。トレーニングと割り切り、雪山歩きを楽しむ。無茶は禁物!
「スキーバスツアー」を使わないで行くプラン(車なしの場合)
「当日の天気をしっかりと確認してから武尊山に行きたい」「スキー場まで少しでも早く到着したい」という場合、上越新幹線「上毛高原駅」または、JR上越線「沼田駅」から、スキー場の無料シャトルバスを利用することができます。
【上越新幹線の場合】
行き:東京駅6:36発→ 上毛高原駅7:52着…(スキー場無料バス)上毛高原駅8:00発→川場スキー場8:50着
帰り:川場スキー場16:00発→上毛高原駅17:27発→東京駅18:40着
※2022〜2023シーズンは、上越新幹線「上毛高原駅」シャトルバスは「8:00発」の1本運行。JR上越線「沼田駅」からの無料シャトルバスは「9:00発」の1本運行。帰りは、スキー場からJR上越線「沼田駅」・上越新幹線「上毛高原駅」行き「16:00発」の1本運行。シャトルバスを利用する場合は、川場スキー場のHPから予約が必要です。
東京駅から新幹線を利用する場合は、乗車券2,640円+自由席2,850円=5,490円。往復利用だと、10,980円です。それに、往復リフト代2,400円が必要となるため、
合計13,380円となります。
今回の登山にかかったお金
<2月>
・ビッグホリデー 川場スキー場 日帰りバスツアー料金 5,700円(全国旅行支援適用)
・自宅から大宮駅までの交通費 往復 約1,200円
・おみやげの日本酒 40円(地域クーポン1,000円のオーバー分)
・費用合計 6,940円
<4月>
・オリオンツアー 川場スキー場 日帰りバスツアー料金 4,720円(全国旅行支援適用)
・自宅から新宿までの交通費 往復 約800円
・おみやげの日本酒 100円(地域クーポン1,000円のオーバー分)
・費用合計 5,620円
今回のまとめ
2月の「武尊山登山」のヤマレコ での記録は、こんな感じです。
2年前に、スキーヤーとして川場スキー場に行った際に登山ができることを知り、いつか行ってみたい!と思っていた武尊山。2月に行った時に最高の景色を見ることができたことと、シーズン終わりに雪山スキルが向上したか確かめたいという思いがあり、今シーズンは2回も行ってしまいました。
しかし、2回目の4月の山行では天候が悪く、スキーツアー利用の場合の難しさを知ることができました。
ただ、電車を利用して行くよりも、(全国旅行支援を使わないとしても)お安く行くことができます。また、登山に適さない天候の場合、雪質も良く、コースの幅が広く、ロングランも楽しめる川場スキー場でスキーを楽しむことができます。
というわけで、来シーズンも川場スキー場バスツアーを利用して、コスパ良く登山を楽しみたいと思います!