アラフィフ女子が、槍ヶ岳ソロテント泊登山に挑戦してみた!!その②(3日目〜4日目)

アラフィフ女子が、槍ヶ岳ソロテント泊登山に挑戦してみた!!その②(3日目〜4日目)

2022年8月上旬、登山を始めてからずっと目標にしていた、槍ヶ岳にソロテント泊で行ってきました!
初めての槍ヶ岳だったので、初心者コースとも言える上高地から槍ヶ岳の往復、3泊4日で行ってきました。今回は、3日目〜4日目の記録です。槍ヶ岳テント泊登山初心者の方の参考になれば幸いです(^^)。

※1日目から2日目までの様子はこちらのページで紹介しています!

3日目 槍ヶ岳山荘〜横尾

槍ヶ岳山荘のテント場でテント泊をした2日目の夜。この夜は暴風雨に見舞われ、数分おきに起こる突風にテントが煽られ、ほぼ一睡もできませんでした。そして、朝を迎えました。

今回、暴風雨から守ってくれたテントはNEMO(ニーモ)のタニ1pというテントです。2023年7月には進化版が出て、さらに耐久性が増したとのことです!

勇気ある撤退?!

朝、5時を過ぎても暴風雨おさまらず。8時まで粘りましたが天候回復しません。下の写真は「槍の穂の真下」からの写真ですが、少し先も見えない状況です。

槍の穂先の真下からの写真です…

同じテント場にいらっしゃった以前に悪天候の中、登頂されたという方から話を聞くと、「雨や霧で、杭や鎖が濡れていて滑りやすく危ない、こんな天候だと滑落してもヘリコプターも飛べない」という話を聞きました。学生の山岳部と思われる団体さんも、登頂せずに撤退するとのことで、テントの撤収を始めています。今の自分の力ではこの天候の中での槍の穂へのアタックは厳しいだろうと、残念ですが下山することにしました。槍ヶ岳山荘を9時前に出発です。

ガスガスの中、登山道を下ります。時々雨も降りましたが、しっかり整備されているので岩場も安全に下ることができました。

横尾山荘テント場に到着!

安全に下ることはできましたが、槍沢ロッヂのあたりで疲れがピークになりました。ザックが重い〜!肩が痛い〜!昨晩、眠れなかったこともあり、本当にキツかったです。

そして、15時頃「横尾」に到着!ここで、テント泊の受付をしました。テント一泊、2,000円です。

登山あるあるかもしれませんが、下山してくると日差しが出てきました。ここのテント場で、雨風の中で撤収したテントやシュラフを干しました。景色が良い!トイレもきれい!おいしい水も汲み放題で快適!


横尾キャンプ場はテントを張れる場所が2箇所あります。ひとつは横尾橋の下の河原エリア、もうひとつは冬期避難小屋前のエリア。私は、トイレに行きやすいよう冬期避難小屋前のエリアに設営しました。登山ではなくファミリーキャンプの方も来られていました。この日はゆっくりと休むことができました。

横尾山荘 お買い物情報

ソフトドリンクもおビールも、槍ヶ岳山荘より少しお安くなっております。

4日目 横尾〜上高地

4日目の朝は快晴!のんびりと8時30分頃に出発し、上高地まで戻ります!空も、山も、梓川も美しい!

時間に余裕があったので、明神池に寄って行きました。美しすぎる!

12時30分頃、上高地に到着!穂高連邦がくっきりと見えています。この日は「山の日」だったためか、多くの人で賑わっていました。昨日の槍ヶ岳の荒天が、嘘のような好天!

がんばったご褒美に「上高地のおみやげやさん」の売店のソフトクリーム!五千尺ホテル監修。濃厚でクリーミーで疲れた体に沁みわたる美味しさ。お値段400円です。

この売店のそばに、「上高地のおいしい水」の水道があります。ここで水を補給します。もちろん無料です!

このあとは、「上高地温泉ホテル」で入浴をしました。日帰り温泉受付は午前7時00分〜9時00分と、午後12時30分〜3時00分までです。料金は2022年は800円でしたが、2023年から1,000円となったようです。

入浴後は、上高地バスターミナルに隣接している「上高地食堂」でちょっと遅めのランチ。信州産のざるそばを頂きました。お値段900円。疲れた体にさっぱり、つるっと、美味しかった〜!

「上高地食堂」のメニューはこんな感じです。(2022年時点です)

そして、16時 上高地発の「毎日あるぺん号」に乗って、東京に帰りました。

「毎日あるぺん号」の乗車場所は、上高地バスターミナルで多くの人が並んでいる「アルピコ交通」のバスとは違う所です。
上の写真の、大きな駐車場内となりますので注意!

バスの中では、「Amazon Audible(アマゾン オーディブル)で聴く読書をしながら、のんび〜りと東京まで帰りました!

今回使ったお金

  • 毎日あるぺん号 往復 14,200円(テント泊応援割引1000円)
  • テント泊 2000円×3泊で6,000円
  • ソフトクリーム 400円
  • 上高地温泉ホテル 日帰り入浴 800円
  • 上高地食堂 蕎麦 900円
  • 合計 22,300円

今回の反省&次回に生かしたいこと

  • 想定外の荒天の中だったため、ダブルウォールのしっかりとした山岳用のテントを使用して良かった。今度は、雨風が入りにくいよう、ベンチレーションの開け方を工夫したい。
  • 濡らしてはいけないもの(衣類、スマホ、バッテリーなど)は、テント内でも防水バッグに入れておくべきだった。
  • 軽量化のためシュラフカバーを持って行かなかったが、持っていくべきだった。
  • 思った以上に寒かったので、夏でもカイロやニット帽、ダウンパンツなどを持っていけば良かった。
  • 荒天の中での「槍ヶ岳山荘」テント場は、初心者にはキツかった(-。-;)荒天の場合、山小屋が空いてるならば、山小屋に泊まった方が良かった。

今回のまとめ

今回は、槍ヶ岳山頂に登頂できず本当に残念でした。しかも、この山行中、「槍の穂」をどこからも見ることができませんでした(T_T)。こんなこともあるのだということを思い知りました。しかし、槍ヶ岳直下での暴雨風の中、身を守ってくれたテントにも感謝していますし、安全に下山することができたのは何よりでした。この山行を通して「山」という環境の厳しさを知ることができ、経験値が上がったように思います。

今回のルートは、「槍ヶ岳山荘」までは、登山道が整備されているし、標識や矢印などもしっかりとあるし、登山者も多いため道迷いの心配もなく、安心して歩けるのではないかと思います。「槍の穂先」までについては未知の世界なので、またリベンジしたいと思います!