日本初の世界自然遺産登録地である「屋久島」。今回、思いきってソロで「淀川登山口〜黒味岳〜宮之浦岳〜縄文杉〜白谷雲水峡」と、3日間かけての縦走登山にチャレンジしてきました!
今回は2日目、2023年7月27日(木)の淀川小屋〜黒味岳・宮之浦岳〜新高塚小屋までの縦走レポートです。「屋久島ならではの歩き方」もあることを知りましたので、これから屋久島を登山される方の参考になれば幸いです(^ ^)
※1日目、羽田空港から淀川小屋までの様子はこちらをご覧ください。
屋久島ならではの服装
2日目の朝です。天気は霧に覆われている曇りで雨は降っていません。小屋の外で昨日Aコープで購入した「かごしまの朝」のたまごマヨパンを食べます。
そして、昨日宮之浦岳を登頂してきた方からの情報を聞いて、これから本格的に屋久島の森を歩くにあたり、服装を整えます。
- 屋久島縦走登山の服装
- ・レインウェアを身につけていく。
⇨いつ雨が急に降り出すかわからない。雨が降っていなくても、濡れた葉の間を通る道があり、服が濡れてしまう。
・レインパンツは始めから履いていくと良い。ゲイターも着くていく方が良い。
⇨登山道に水たまりが多い。沢みたいに水が流れている登山道もある。
・ザックカバーもつけていく方が良い。
⇨実際に、お会いしたガイドさんは全員ザックカバーをつけていました。私もザックの内側にビニール袋ライナーをしていましたが、ザックカバーもしました。
ちなみに、私はミレーの「ティフォン50000」というレインウェア上下を着ています。
特に「ティフォン50000 ストレッチ トレック パンツ」は登山youtubeの「こうたろチャンネル」さんでオススメされていたので購入。朝からこのパンツを直履きしていましたが、蒸れずに快適にトレッキングすることができました。
宮之浦岳 縦走スタート!
身支度を整え、登山道が明るくなった6時頃に出発です。
最初の見どころ「花之江河」
1時間ちょっと歩いて「小花之江河」に到着。
さらに、10分程度歩いて、日本最南端の高層湿原である「花之江河」に到着。曇ってはいますが、幻想的な雰囲気です。
黒味岳を目指す!
この後、20分ほど歩き「黒味岳分かれ」に到着。ここはスマホの電波が入るポイントです。
ここにザックをデポして、絶景が見られるという「黒味岳」を目指します!ストックも置いていくことをおすすめします。
「黒味岳分かれ」からは30分程で登れるのですが、急な岩場やロープが張ってあるところが何箇所かあります。ロープはびしょ濡れで水が絞り出されるくらいだったので、手袋はしない方が良いです。
黒味岳山頂に登頂!真っ白です、何も見えません。
晴れていたら絶景が見られます。
宮之浦岳までの登山道は…
黒味岳から下山して、宮之浦岳方面に進むと「ヤクシカ」に遭遇!
宮之浦岳に向かう途中にも、このような急なロープ場が何箇所かあります。
濡れた急な岩場ですが、屋久島の岩は滑りにくいようです。ロープもあるので大丈夫。
水が流れている岩場もあります。意外と滑らずに行けます。
「投石の岩屋」に到着。広くて景色が開けている休憩ポイントです。
ここ↓ 岩の登山道から木道に下ったのですが、木道に足を置いた途端にツルッと滑って転びました。
木道は本当に滑りやすく、注意が必要です。
宮之浦岳までもう少し。
宮之浦岳 山頂に到着!
「宮之浦岳」山頂に到着!スマホの電波が入ったので、家族にラインで無事に登頂したことを伝えます!
山頂からの景色です。ガスガスだけど、雨が多い屋久島なので仕方がないです。
「ヤクシマサル」に遭遇したら…
宮之浦岳から下っていくと、お猿さん軍団が登山道を塞いでいました。全然どいてくれないどころか、「カーッ!」と言って威嚇してきました。どうしようか…と道を戻ったりして様子を見てましたが、登山道が開いた瞬間に急いで通り抜けました。今回の登山で一番のピンチが、この猿騒動でした(*_*)
あとで、小屋でお会いしたガイドさんから聞いた猿対策は以下の通りです。
- 屋久島で猿軍団に出会ったら…
- ・女性一人だと舐められるから、どかないことが多い。
・猿に登山道を塞がれていたら、目を合わせないようにして通る方向に進む。
・登山道を通ろうとしても猿が動かなかったり、威嚇してきた時には、ストックで地面をカンっと叩くなどして強気に出ると良い。
・屋久島の猿は襲ってくることはなく、被害にあったという話も聞かないので大丈夫。
新高塚小屋を目指して歩く
この後は、新高塚小屋を目指します。ガスが少し取れて景色が見えてきました。
坊主岩も見えました。
「新高塚小屋」に到着!
14:50 約9時間かけて歩き、「新高塚小屋」に到着しました!
「新高塚小屋」のトイレ
歩いてきた登山道から見てデッキの左側に、トイレがあります。
新高塚小屋トイレ情報:登山トイレ(ボットン)が1つ。携帯トイレブースが1つ。簡易水洗トイレが2つ。足でボタンを踏むと水が流れます。臭いがなくて快適でした。
「新高塚小屋」の水場
水場の表示はありませんでした。歩いてきた登山道から見て、デッキ右側にある階段(トイレの反対側)を降りると下の写真のようなホースが見えます。ホースから少しずつ、チョロチョロと水が流れています。
「カタダイン Be Free」という浄水器で浄水をしてから、プラティパスに水を移します。
「Be Free」は口が広めで水が汲みやすい!そしてソフトボトルを握るだけで、速くラクに浄水することができておすすめです!
「新高塚小屋」の中
新高塚小屋の中はこんな感じです。ロープや洗濯バサミ、ハンガーがあったので、利用させていただきました。
この日も到着した時には私一人で不安になっていましたが、後からガイドツアーの方が2組来られました。
屋久島のガイドさんは、ものすごく大きなザックを背負っていて、お客さん用のマットや寝袋も人数分用意されていました。そして、大きなクーラーバッグから食材を取り出し、お客さんにお食事を作っていらっしゃいました。
そんな中、私はスマホでお笑いを見ながら(音声はイヤホンで聴きながら)、夜ご飯のアルファ米とカレー、赤ワインを少々をいただきました。
新高塚小屋はスマホの電波は届きません。そんな中、お笑いを楽しめたのは、事前に「アマゾンプライムビデオ」の「ネタの笑タイム」というお笑い番組を自宅でダウンロードしてきたから!人気芸人さんたちの漫才やコントなどを楽しむことができました(^。^)。他にも映画を何本かダウンロードしてきました。
プライム特典の映画・TV番組が見放題
山の中は電波が届かないことが多いので、事前にダウンロードしてくることができる「Amazonプライムビデオ」は本当におすすめです!
宮之浦岳登山 今日の振り返り
- 今日の宮之浦岳縦走 反省
- ・木道は滑りやすい。特に、土や岩の道から木道に乗る時、ポーッと歩いていると滑ってしまうので慎重に!
・岩は濡れていても意外と滑りにくかった。
・ロープには雨水がしみ込んでいるので、グローブが濡れてしまう。
・段差の大きな所や岩場、ロープの箇所が結構ある。今回はトレッキングポールを2本使用したが、片手で木の根や岩をつかんで登ることも多かったので、トレッキングポールは1本にした方が歩きやすかったかも。ロープを使用するときも邪魔になった。
・登山道の白っぽく見える道は、水はけが良く滑りにくかった。逆に黒っぽい道はドロドロで、靴が泥濘にズボッと埋まってしまうことがあった。
・靴も靴下もびしょ濡れになってしまった。トレッキング用の靴下の替えは絶対に必要!